CL final戦評

前半はいかにもイタリア的な中央突破を許し次々とミランのゴールを許しました。右サイドにカフーがいるけど左はマルディーニなのでそれ程オーバーラップはしないでしょっと。リバプールは引きすぎて中盤がら空きになりカカやピルロに好き放題にやられてました。あれだけプレスが効いてない状態だとシェバやクレスポにも楽にパスが通ります。後半はハマンを入れて3バックにしてサイドを捨ててジェラードを高めに配置。何だかんだ言ってもここ一番で力を発揮するジェラードが効いてましたね。前半良いところのなかったシャビアロンソもハマンのおかげで高い位置まで上がってこれるようになり守備面でもプレスが良く効くようになりました。さすがに同点に追いついてからは明らかにリバプールのプレーヤーは疲労の色が隠せませんがかといってミランも打つ手なし。80分以降は互いに時間を消費して延長へ。延長に入るとスミチェル、キャラガーが痙攣。ジェラードもセルジーニョへの密着マークで守備に追われまくり。シセはなんだか戦術が分かってんのかコラ!って怒りたくなるようなプレーばっかするし得点の気配はあまり感じられず。ミランは一度大きなチャンスがありましたがミスを続けてたデュデクがなぜか最後はマジメに働きました(爆)そしてそのまま延長終了。リバプールのプレーヤーはやっと終わった〜っていう気配がありありと見えます。でも良く守りきったと思います。そしてPKはミランがいきなり二人外してリバプール圧倒的優位に。リーセが止められるも最後はシェバがど真ん中に蹴ってお終い。PKはある意味運みたいなモンだから失敗しても責められないけどいきなり枠外蹴飛ばしたセルジーニョのミスは痛いですね。
戦術的にはキューエル出してるベニテスは何考えてんだと思いましたし、全く昨日してませんでしたが後半ハマン入れてから別のチームに生まれ変わりました。延長戦の戦い方もはっきりしててベニテスの戦術が個々のプレーヤーに伝わってます。これに対してアンチェロッティは前半が圧倒的優位だったためかリバプールのフォーメーション変更に対する修正が遅かったですね。まだ大丈夫と思っているうちにどんどん失点を重ねました。まるで昨シーズンのデポルティーボ戦を思い出しました。ファーストレグで4タコで勝っておきながらセカンドレグでひっくり返されてます。スクデッド諦めてビッグイヤーに望んだ割には途中からはお粗末な内容です。クレスポなんて後半はほとんど消えてたからもっと早くトマソン入れるべきだったと思います。やはり3:0というスコアがアンチェロッティの判断を鈍らせたのでしょうね。